自動車保険カレッジ

自動車保険について色々書いていくブログです

東京海上日動の自動車保険「トータルアシスト」の解説

はじめに

東京海上日動が取り扱っているのは、「トータルアシスト」という名称の自動車保険です。
名前の由来は、従来の「保険」に「アシスタンス」を融合させるという発想からきています。
「事故の防止」「事故に遭ってしまった時」「事故後のケア」のどの場合でも、満足してもらえるようなサポートと補償を提供することをテーマとし、平成17年8月から販売を開始しています。

特徴的な部分としては以下の3点があげられます。
①サービスの競争力強化
・各代理店は、タブレットを重視した戦略により顧客対応力を向上
・社員は、事務プロセスの改革とタブレットなどを利用したモバイルワークに力を入れ、顧客および代理店へ対応する時間を増やす
・アプリによるサービスの迅速化、高度化を行う
などを、サービスの競争力強化として行っています。

②生命保険、損害保険を一体としたビジネスモデル「超保険」の存在
生命保険と損害保険、異なるジャンルの保険を一つにまとめた「超保険」という名称の商品を提供しています。補償全体を把握して、いわゆる「補償もれ」や「被り」のない提案をすることで、生損保の垣根なくお客様へ安心を届けることをテーマとしています。
トータルアシストは、この超保険の自動車保険部分の単品販売のようなものです。

③若年層向け商品「ちょいのり保険」の存在
「必要なときに、気軽にスマホから加入できる」を基本理念とし、いわゆる「若者」との新たな接点づくりのため、「ちょいのり保険」として平成24年1月から販売開始しています。
うまくターゲットをつかむことに成功しており、利用者の約9割は10代、20代がしめています。

主な補償

3つの基本補償 3つの基本特約
相手の補償 対人賠償責任保険、対物賠償責任保険+対物超過修理費特約 ※弁護士費用特約(もらい事故アシスト)
自分の補償 人身傷害保険+人身傷害の他車搭乗中および車外自動車事故補償特約 入院時選べるアシスト特約
車の補償 車両保険+車両全損時諸費用補償特約 レンタカー費用等選べる特約

上記のように、3つの基本補償+3つの基本特約という構成になっています。

最小限の補償を基本とし、特約を付けることで補償範囲を広げる内容です。
また、基本的な補償に加えて、事故防止アシスト、もらい事故アシスト、ロードアシスト、入院時選べるアシストなど6つのアシストに、さらに「おくるま搬送時選べるアシスト」を設け、アシストサービスの充実に力をいれています。

事故対応について

24時間365日の対応となっています。
公式ホームページの情報によると、自社アンケートでの満足度は約92%が「大変満足~やや満足」となっているとのこと。
一時期管理人の祖母が加入しており、自分6:相手4の人身事故で一度お世話になったことがあり、その時は丁寧な対応だったことを覚えています。
自社アンケートですから多少は盛ったものでしょうが、それなりに満足度は高い部類の保険なのではないでしょうか。

各種アシストの説明

事故防止アシスト 事故・犯罪防止(エリア別事故マップなど)などの役立つ情報をインターネットで提供
もらい事故アシスト 保険会社が示談できない「もらい事故」の時に、事故対応に詳しい代理店や専門の社員がお客様の要望により弁護士と共にサポートする。弁護士に示談交渉を依頼する場合、弁護士費用などは弁護士費用特約から300万を限度として支払う
ロードアシスト①車両搬送サービス(車両搬送費用補償特約) 事故・故障、盗難により自力で走れなくなった場合、修理工場等までレッカー搬送を行う。(1回の事故等につき15万円を限度)
ロードアシスト②付帯サービス 緊急時応急対応サービス、燃料切れ時ガソリン配達サービス、おクルマ故障相談サービス
入院時選べるアシスト 事故で入院した人が家事従事者ならホームヘルパー費用やベビーシッター費用、子供なら家庭教師費用といったように家族それぞれのライフスタイルに合わせた補償を、事故に遭ってから選ぶことができる
事故現場アシスト 事故現場アドバイス、初期対応、24時間以内の状況報告を行う
メディカルアシスト 緊急医療相談、医療機関案内、予約制専門医相談、転院・患者移送手配、がん専用相談を行う(24時間、365日受付)
おくるま搬送時選べるアシスト 事故や故障により契約の車が走行不能になり修理工場等へ搬送された場合や、契約の車が盗難された場合、次の5種類の補償メニューから必要な補償を選べる
①レンタカー費用(1日7000円程度)、②車両引き取り費用(1回の事故等につき10万円限度)、③緊急宿泊費用(1名1泊1万円限度)、④代替交通費用(タクシー利用、1台1万円限度)、⑤キャンセル費用(1回の事故につき50万円限度)

上記のように、サポート面に関しては特に手厚いものとなっています。
一番使う可能性が高いであろうロードサービスについては、キロ数ではなく金額が基準となっている点に注意しましょう。
1回につき15万円が限度ですが、公式サイトによると約180キロ相当になっているとのことです。
他の保険会社と比べると大分長くなっているため、レッカー移動に関しての心配は無用になるレベルの良い補償内容です。